おねしょ(夜尿症)について|東京都港区の泌尿器科 佐々木クリニック泌尿器科 芝大門 浜松町 汐留 品川 PSA高値 前立腺がん 前立腺標的生検

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よくある質問

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おねしょ(夜尿症)について

① 夜尿症とは?うちの子は平気なの?

夜尿症とは、“おねしょ”のことで、夜間の尿産生メカニズムの異常夜間の蓄尿メカニズムの異常、あるいは睡眠覚醒の異常等の様々な要因が複雑に関与した状態と考えられています。

おねしょをしていると、親御さん方は、うちの子は大丈夫でしょうか?発達の障害でしょうか?とご心配されることが多くあります。

一般的に夜尿症は男の子に多く、男児は7歳で約11%、10歳で約5%、女児は7歳で約7%、10歳で約3%程度に認めるとの報告があります。

小学生であると比較的頻度が高い疾患といえるので、まず、親御さん方は、慌てないでください。

夜尿症治療の3原則として、①起こさず、②怒らず、③焦らずといった言葉があります。

多くは、年齢とともに自然に改善していきますので繰り返しますが、慌てないのが一番です。

② どんな検査をするの?

子供が病院・クリニックに行くって結構ハードルがありますよね。

痛いことされるんじゃないか、注射されるんじゃないか、などなど子供の不安は膨らみますよね。

安心してください。

通常、おねしょの検査で痛いものはありません。(採血がある場合のみチクッとしますが)

行う可能性がある検査は下記の通りです。

尿検査

尿に赤血球や白血球がないか確認します。

感染や排尿の機能障害が原因となる場合もあります。

また、尿比重を確認します。

尿崩症などの尿がたくさん出てしまう状態があるすぐに尿がたまってしまうため問題となることがあります。

尿の濃縮能を確認します。

エコー検査(超音波検査)

エコーで、腎臓や膀胱などを確認します。

腎に結石や水腎症(腎盂の拡張)がないか確認します。

膀胱も同様に結石や壁の肥厚がないか(膀胱機能障害を示唆します)を確認します。

血液検査

腎機能に異常がないかなど確認する場合があります。(血液検査は必須ではありません)

その他

原因がある場合は、その治療が必要となります。

夜尿症が続く場合は、一度検査をお受けになることをお勧めします。

③ 夜尿症の治療方法は?

夜尿症の治療、どんな治療があるでしょうか?

まず、前述しているように何か原因の病気がある場合は、その治療が必要となります。

一般的な夜尿症の治療は下記の通りです。

① 生活指導

夜尿症の治療は、まず、生活習慣の見直しから始まります。

一般的に、水分を摂取すると約2時間前後で排尿が起こるとされています。

よって、就寝時間から2時間前からはなるべく水分を多く摂らないようにすることが重要です。(ただし、最近はだいぶ暑い日もありますので汗をかくときは適宜必要な水分を摂取してください。)

食事の指導も重要です。

まず、塩分の摂りすぎは注意です。

おやつにポテトチップスなどのスナック菓子をよく食べるお子さんは注意が必要です。

食事も塩分が多い塩辛い食事、例えばファーストフードなどをよく食べるお子さんは塩分を過剰に摂取している可能性があります。

塩分の過剰摂取は、水分摂取量が増加し排尿も増える傾向にあります。

普段から塩分の摂り方にも注意しましょう。

寝る前の果物も注意です。

果物は、一般的に水分が多くまた、カリウムも多く含みます。

よって、利尿効果が高く、夕食後や寝る前の摂取は排尿量の増加が起こります。

よって、夜尿症があるお子さんでは注意しましょう。

夕食の時間も重要です。

例えば、夕食が夜8時過ぎで寝るまで2時間もない場合は、夜間に排尿するリスクが増加します。

夕食は出来るだけ遅くならないように注意が必要です。

就寝後は、排尿のために時間で起こしてはいけません。

どうしても尿が漏れないようにするために、夜間寝ている間に無理やり起こそうとしてしまいがちですが、これは間違いです。

自分がおねしょをして、気づいて起きるのは問題ありませんが、あえて時間で起こすことはしないほういいとされていますのでご注意ください。

夜尿の記録を出来ればつけてみましょう。

毎日の記録で、いつ夜尿があったのか。時間がわかれば時間も。夕食の時間や夕食後の水分摂取の状況なども記録するといいでしょう。

専用の記録用紙を用意しているクリニックも多いですので相談してみて下さい。

まずは、生活習慣を見直してみてください。

② アラーム療法

生活習慣を改善した上で、アラーム療法といった治療法があります。

これは、専用の機器を使用します。

パンツにセンサーをつけおねしょした時に、ブザーが鳴ったり振動したりするシステムです。

これは、おねしょしたことを、自分が気づくことで改善を促すものです。

これを使用することで、就寝中の尿意を感じやすくなり、徐々におねしょの時間がずれていき朝まで失禁することなく過ごせるようになっていきます。

こんな機器で本当によくなるの?と思われるかもしれませんが、夜尿症ガイドラインにもきちんと明記されている治療法ですのでご安心ください。

アラーム治療機器に関しては、治療を行っているクリニック・病院でご相談ください。

③ 薬物療法

アラーム療法でも改善がない場合に、薬物療法を行う選択肢があります。

これはもちろんアラーム療法に併用する場合もあります。

主な薬物療法は下記の通りです。

抗利尿ホルモン(バゾプレッシン)

抗利尿ホルモンは夜尿症、薬物療法の第一選択薬となっています。

尿を濃縮するために、脳の下垂体から分泌されている抗利尿ホルモンと同じ働きをする薬剤です。

本薬剤を就寝前に内服することで、夜間の尿量を減らすことが出来ます。

本薬剤の注意は、寝る前に多く水分を摂取した場合、血液が薄くなり低ナトリウム血症を起こす場合があります

頭痛や吐き気、気分不快などを起こします。

水分摂取のコントロールが重要な薬剤です。

抗コリン薬

膀胱の収縮刺激を抑える薬剤です。

三環系抗うつ薬
その他

どのような薬剤を使用するかも、よくご相談ください。

まずは、繰り返しになりますが怒らないでくださいね。

朝、洗濯が必要であったりすると怒りたくなりますが、そこはぐっと我慢です。

怒ることは逆効果です。

おねしょがなかった時は、笑顔でほめてあげてください。よろしくお願いします。

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