phi (プロステートヘルスインデックス)に関する情報|東京都港区の泌尿器科 佐々木クリニック泌尿器科 芝大門 浜松町 汐留 品川 PSA高値 前立腺がん 前立腺標的生検

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よくある質問

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phi (プロステートヘルスインデックス)に
関する情報

Q1)phi (プロステートヘルスインデックス)とは?

phi (プロステートヘルスインデックス) とは、PSA高値(年齢によりますが約4~10以下)の場合、測定可能な血液マーカーのひとつです。

前立腺がんにより特異的な血液マーカーとして期待されてきた、血清中の[-2] proenzyme prostate specific antigen([-2]proPSA)といった項目を組み入れたインデックス採血検査で、2022年11月に保険収載されました。

簡単に言うと、[-2]proPSAといった物質は前立腺がん組織中に蓄積しやすく、がんの微小な血管への拡がりにより血液中に漏れ出すため、通常前立腺がんの腫瘍マーカーとして測定しているPSAよりもより前立腺がんに特異的なマーカーと考えられています。(Ito K, et al. J Urol, 2020;203:83-91)

このマーカーを、使用することで不要な生検を回避できる可能性があります。

Q2)phi (プロステートヘルスインデックス)、保険診療で測定出来る患者さんは?

健診などでPSA高値の場合に、測定を考慮する場合があります。

ただし、保険診療ではPSA値の決まりがあります。

下記が保険診療で測定できる年齢別の患者さんPSA値です。

保険の注釈では、上記に該当する患者さんに対して、前立腺がんの診断又は転帰の決定までの間に原則として1回を限度に測定できるとなっています。

ただし、前立腺針生検法等により前立腺癌の確定診断がつかない場合においては、3月に1回に限り、3回を限度として算定できるともなっています。

検査可能なPSA値もありますので適宜、検査の可否、必要性についてはご相談ください。

Q3)phi (プロステートヘルスインデックス)の結果をどう考える?不要な生検を回避できるの?

phi (プロステートヘルスインデックス)の結果は、27.2をカットオフとしてそれ以上の値の場合、注意としています。

27.2未満であるとがんの可能性は低くなりますが、それでも10%ぐらいはがんを見逃す可能性があるとされています。(Ito K, et al. J Urol, 2020;203:83-91)

27.2以上であれば、MRI結果に応じて異常所見があれば標的(ターゲット)生検+系統生検(ランダムで定型の場所を採取する生検)を行い、ない場合も系統生検を行うのがベターと考えられます。

もちろんPSAをこれまで測定してきている場合は、PSAの変化なども並行して考慮する必要性があります。

27.2未満の場合も、例えばPSA濃度(PSA density)が高い患者さんはがんの可能性もやや高くなるため、MRI検査および生検を考慮することがあります。

また、その後のPSA推移で変化、上昇する患者さんも注意が必要で生検を考慮する場合があります。

phiが27.2以上だからといって必ずがんが検出されるわけではありません。

上の表のように数値が大きくなると検出される確率は高くなります。

phiを使用することで、こうした無駄な生検を回避できる可能性があると考えます。
適宜、必要に応じて検査を検討いたします。

自分の思いは、極力無駄な生検を回避したいと考えています。ぜひ、ご相談ください!

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